株式投資で考えるべきリスク(4)自然災害リスクとは

2013/12/09
目次

価格変動リスクとは

株式の株価は毎日変わります。価格変動リスクとは、株式の値動き自体をリスクとして考えることです。例えば、毎日の値動きがざっくり前日比プラスマイナス2%で収まる銘柄と、プラスマイナス10%もブレる銘柄とでは、後者の方が価格変動リスクが高いことになります。利益ならば大儲けですが、損失なら大損害。まぁどんな株式でも、多かれ少なかれ価格変動リスクを持っていることになります。

例えば、ガンホーの株価は平気で10%上下します。逆に、武田薬品工業が10%上下することなんて滅多にありませんよね。短期的な株価は需給によって決まるため、自分のイメージ通りに株価が動かないことなんてザラです。株価の上下に振り回されないように、自分で受け入れられるリスクと相談してから株式を買いたいものです。

価格変動リスクを抑える・回避する方法

1)過去のボラティリティを考慮してポジションサイズを決めること

直近のボラティリティが大きい株は、ポジションサイズを小さくします。これにより、株価の上下が大きくても運用資産全体に対する変動が小さくなります。ただし、ボラティリティは過去の株価でしか計算できないため、ニュースや環境の変化によって急激にボラティリティが高くなる場合があります。この場合は、適当にポジションサイズを小さくします。

2)株価に影響しているであろう何かをヘッジすること

例えばガンホーの株を買ったとします。ガンホーは JASDAQ 銘柄なので、JASDAQ 市場全体の動きに左右されます。JASDAQ 市場全体のリターン β について、JASDAQ 指数を空売りすることでリスクをヘッジできます。上記は、日経平均・ドル円・コモディティなどにも同じことが言えます。トヨタ買って為替リスクをヘッジするとか変なトレードに見えますね。。。どうなんでしょうか。

3)株を売って現金にすること

現金は額面が変動しないため、価格変動リスクを回避できます。ただしインフレリスクを持っているため、アベノミクスが目指しているデフレ脱却が実現すると、価格変動リスクは回避できてもインフレリスクに晒されることになります。

4)ポジションの保有期間を短くすること

株式を保有している期間が短ければ、その分価格変動リスクは小さくなります。例えばトヨタ株をある日の寄り付きで買って、次の日の寄り付きで手仕舞いするとします。このとき、株価の上限はストップ高、株価の下限はストップ安です。もちろん、比例配分で手仕舞いできないリスクは別ですが。

次に、トヨタ株を3日間持っていた場合、株価の上限はストップ高 ×3、下限はストップ安 ×3 になります。現実に起こるとは考えにくいですが、東日本大震災などもあったので、可能性がゼロとは言い切れません。結局、ポジションを長く持っているほど、価格が変動する可能性は上下に広がり、その分リスクも大きくなります。

5)確信を持って価格変動リスクを受け入れること

これは価格変動を回避するという訳ではなく、自分の調査と判断の上でリスクを抱え込めということです。そもそも株式を買って得られるリターンは、リスクを受け入れることに対する報酬です。リスクを甘受することが資産運用には必要です。元本保証で儲けるなんてことはできません。肉を切らせて骨を断つ的な。あえて受けるリスクが自分の中で腹に落ちていないと、中途半端な売買をすることになります。






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