マクロ経済学とは?

経済学の中には、ミクロ経済学のほかにマクロ経済学があります。ミクロ経済学が「微視的な」見方をするのに対して、マクロ経済学は、「巨視的な」見方をします。では、「巨視的な」見方をするマクロ経済学とはいったいどのような学問なのでしょうか。

目次

マクロ経済学とは

マクロ経済学は、細かな経済活動 1 つ 1 つに着目するのではなく、全体として経済活動をとらえます。そのため、国内総生産(GDP)といった指標に着目します。

また、個人の行動について考えるのではなく、「家計」、「企業」、「政府」といった、集合的な経済主体について取り扱う学問です。

全体としての経済活動を考える例

マクロ経済学の考察内容のわかりやすい例としては、パイの大きさと分け方の話が挙げられます。1 人の日本人が得られる所得を増やすにはどうすればよいのかを考えます。マクロ経済学においては、2 通りの方針を立てます。

1 つ目は、パイの大きさそのものを大きくする方針です。日本の総所得が増大すれば、自分に割り当てられる所得割合が同じでも、得られる所得額は多くなるからです。かつての日本で「所得倍増政策」がとられた際には、パイを大きくすることによって、日本国民 1 人 1 人の所得額を上昇させることが目指されました。

2 つ目は、自分に割り当てられるパイの割合を大きくする方針です。たとえ日本の総所得が一定であったとしても、自分が得られる所得の割合が大きくなれば、自分の所得は増大します。

マクロだけではなくミクロも重要

各国は、自国民の所得が高いほうが望ましいと考えるのが一般的です。そのため、パイを拡大する努力を重ねます。

このこと自体は、国を豊かにするうえで大切です。しかし、パイの大きさが大きくなったからといって、すべての国民が恩恵を受けられるとは限りません。

パイの分け方が変わってしまえば、パイの拡大以上に所得が向上する人もいれば、パイが拡大しても、所得が変わらなかったり、逆に低下してしまったりする人がいます。パイを拡大させる際には、パイの分け方についても考慮し、所得格差が広がりすぎないように留意する必要があります。






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