株価が暴落しているときに、底値で損切りしちゃっても後悔しない方法

2016/01/21

世界の株式市場は暴落中。ダウ暴落。日本株は大暴落中ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。やっぱり株価が気になって仕事中でもチラチラ見てしまう感じでしょうか。それとも、すでに悟りを開いていてまったく気にならないという感じでしょうか。いずれにせよ、買いメインの皆さんは多かれ少なかれ損が増えてきている状態だと思います。

こういう時は、弱気になって株を全部売ってしまいたくなったり、逆に落ちるナイフを掴みたくなったり。あるいはショートしてみたくなったり。さまざまな衝動に駆られるはずです。ここで、もし損切りすることを決断して、それが結果的に底値で損切りしちゃったことになったとしても、ある程度あきらめをつけられるというか、そんなコツをご紹介します。

目次

リスク資産と生活防衛資金をはっきりさせておく

自分が持っている資産をすべて株につぎ込むのはダメです。理由は、これをやってしまうと冷静さを保つのが難しいから。もし仮に持っている株の企業すべてが倒産して株券が紙くずになった、というような最悪のケースで無一文になってしまう可能性があると、無理に損失を抑えようとしたり、逆に利益を取りに行こうと無理してしまうかもしれません。

宝くじを買う人って、運が良ければ一気に大金を得られるという夢を買っているんだと思います。だから確率はわずかでも買う人は買う。夢があるから仕事や遊びにも集中できる。運が悪ければ無一文になってしまうという確率がわずかでもある場合はこの逆です。転落するリスクが頭の片隅をチラチラかすめて、仕事にも遊びにも集中できない。

まぁ、現物のみで信用取引をしていなければ、よっぽど下手を打たない限り全部紙くずになることはありませんけどね。

株式などのリスク資産を買うための資金と、日々の生活を当面続けられるだけの生活防衛資金を分けておけば、損が膨らんでいる状況でも比較的冷静さを保つことが容易なはずです。そして、生活防衛資金がちゃんと残っていれば、損をしたとしても悔しさや虚しさがある程度和らぐのではないかと思います。

信用取引を使っていないなら、株価が下落したときに損切りするか放置するかをルールとして決める

他人のお金を借りず、自分のお金だけしか使っていないので、株価が下落したときにどう対応するのかは自由です。損切りしてもいいし、放置してもいい。損切りするかどうかは投資スタイルによって違うはず。損失が一線を越えたら一度ポジションを閉じて、必要ならまたポジションを取るとか、総投資額に対しての損失が一線を越えたら全部ポジションを閉じて当面売買禁止にするとか、さまざまなルールがあります。

日々の株価を見て反射的に売買をしていると、最近は株価のボラティリティがキツイため、場当たり的な対応を繰り返して傷口を広げていくことになりかねません。それこそ、暴落の底値で損切りして、デッドキャットバウンスの高値でロングポジションを作って往復ビンタを食らったり。もちろん、ルールを決めておいても往復ビンタを喰らう可能性はあるんですけど、できるなら後に活かせるようなビンタが良いですよね笑。ベストなルールなんて存在しません。それでも自分のスタンスをはっきりさせておくことは大事だと思います。

信用取引を使っているなら、株価が下落したときのロスカットラインを決めておかなければならない

自分のお金を担保に他人のお金を借りているので、株価が下落したときにどこで損切りするのかを決めておかなければいけません。信用枠で大きなポジションを抱えて維持率が低い場合は、追加証拠金が必要になる可能性があります。追証として生活防衛資金をつぎ込むというような事態は何としても避ける。そうなる前にロスカットです。

なお、損失が膨らんだときに維持率がどうなるのかはあらかじめ計算しておくことができます。シミュレーションを一度しておきましょう。もちろん、シミュレーションはあくまでシミュレーションなので、机上の計算では大丈夫でも実際は大丈夫じゃないケースは当然あります。例えば、自分が持っている銘柄の「代用掛目の引き下げ」があった場合、維持率が急激に下がってしまうケースがあります。

少し前ですがライブドアショックがあったとき、マネックス証券がライブドアとライブドア関連銘柄の代用掛目を70~80%から0%まで一気に落として顰蹙を買ったことがありました。こんなことをされたら維持率が一気に下がり、追証を回避するため損切りする人が増え、株価が下がり、損切りが増え。。。という悪循環。まぁ、信用取引で破産する投資家が出てくると証券会社は損をしてしまうため当然といえば当然の措置です(上述のマネックス証券の対応はどうかと思いますが)。株価の下落幅・スピードが厳しいものである場合、掛目の変更が行われる可能性が高くなります。

シミュレーション上でならギリギリオッケー!というような巨大なポジションにせず、余裕をもたせましょう。最悪、流動性の低い銘柄がストップ安でポジションを閉じられず、無一文どころか借金を背負ってしまう、なんて可能性もあるので。。。

追証や損切りに負けず、生き残りましょう

いくつかポイントをご紹介しましたが、まとめると、損失が膨らんできたときにどうすれば良いのかをあらかじめ考えて決めておきましょうということです。そうすれば、例え損したとしてもある程度の納得感があるし、負けに後悔はせず反省はして次に繋げるのか、やっぱり自分は株式投資の才能がないからとスパッと諦めるのか、というような未来への判断もしやすいはず。

とりあえず、まずは生き残りましょう。






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